34週2日2150g 21週で破水 絨毛膜羊膜炎 mさんの場合

プロフィール

在胎週数21週で破水し、*絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)の疑いがあると言われました。

2022 年1月に34週1日で再度破水し、翌日の34週2日に陣痛が来て出産しました。

娘はもうすぐで2歳になります。

小さめではあるものの、元気に過ごしています。

*絨毛膜羊膜炎とは
赤ちゃんを包んでいる卵膜に炎症が起きている状態のこと。早産の最大の原因の一つだとも言われている。

ママのプロフィール

出産時期2022年1月
出産当時の年齢24歳
妊娠期間34週2日
少し小さい赤ちゃんを出産した原因絨毛膜羊膜炎
出産病院種別大学病院
単胎or多胎単胎
分娩方法経腟分娩
分娩所要時間2時間4分

お子様のプロフィール

現在の年齢1歳11ヶ月
性別
出生順位第三子
出生体重2150g
出生身長45cm
出生時の主な異常呼吸障害、肺が広がっていない
NICU/GCU 入院あり
NICU/GCU 入院期間26日間
退院の条件哺乳瓶で飲めるようになったら
退院後の栄養方法完母
現在の主な異常なし

出産体験記

年子で妊娠した第3子。切迫早産のリスク

2 人目を出産後、約5ヶ月半で第三子を妊娠しました。

第一子と第二子の妊娠中に、それぞれ切迫流産と切迫早産を経験したため、ハイリスク妊婦として少し多めに妊婦健診を受けていました。

妊娠中期に入った21週0日。

突然、ほぼ水のようなおりものが出たため、疑問に思い病院へ行きました。

破水の検査をしたところ、簡易的な検査で陽性、チェックプロム(破水診断薬)でも陽性となり、そのまま入院することに。

お腹の張りも強かったため、ウテメリンを最大量で点滴投与し、車椅子で病室へ向かいました。

その後、今後について主治医から話がありました。

万が一、21週0日の今陣痛が起きて赤ちゃんが生まれた場合、法律上赤ちゃんを助けられないということでした。

看護師さんには「生まれて看取るくらいなら、重たい障害が残るなら、中絶をさせて欲しい」と何度も頼みましたが、助かる見込みがある週数、ましてや21週の妊婦に中絶はさせられないと断られました。

個人病院だったため、周産期医療の整っている病院への転院も考えましたが、22週0日になるまでは不可能とのことでした。

不安な思いで1週間を過ごし、22週0日を超えたところで再度チェックプロム検査(破水診断)をしたところ、結果はなんと陰性

羊水も規定の量に達していたので、転院はせずに退院することができました。

絨毛膜羊膜炎の疑いがあったため、退院後も1週間おきに膣内の洗浄のため通院を続けました。

その後は大きな問題もなく33週に突入し、助産師外来を受診しました。

そこで、子宮頸管長が12mmと短くかなり子宮口が柔らかいことを指摘され、35〜36週の出産になる可能性が高いと断言されました。

34 週1日に破水

34 週0日。その日は夫が当直で家を空けていました。

夜になるとお腹の張りを強く感じたため、「あれ?」と思いながらも、

「パパは明日非番だから、生まれるなら明日にしてね」とお腹の子に言い聞かせていました。

翌日、34週1日の朝。

血の混ざったおりものが出て、ショーツも濡れた感じがしました。

持っていたリトマス試験紙で検査をしてみると、色が変わり、破水したことがわかりました。

病院に電話をし、旦那の帰宅を待って病院へ行きました。

病院で再度検査すると、やはり破水していることがわかりました。

当時通院していたのは、35週4日以降の出産からしか対応できない個人病院だったため、大学病院に搬送されることに。

家の近くに病院が2箇所あったのですが、NICUの空きがないのか、少し遠くの大学病院へ搬送されました。

破水の翌日に出産

大学病院に着いたのが、15時過ぎでした。

搬送前の13時には子宮頸管長12mm、子宮口は0cmでしたが、2時間後の大学病院では子宮頸管長8mm、子宮口2cmになっており、若干お腹の張りも感じる状態でした。

日付が変わった0時ごろに陣痛が始まり、午前2時に自然分娩で出産しました。

ちゃんと赤ちゃんの形をしていましたが、第二子の産後よりも体も泣き声も小さく感じました。

その後、赤ちゃんはすぐにNICUに連れて行かれました。

赤ちゃんが入院中のママの体験談

隣の部屋なのに赤ちゃんに会えない悲しさ

コロナ禍だったので、面会制限がありました。

隣の部屋にいるのに、自由に面会できないことがとても悲しかったです。


子どもがNICUに入院したのは、第三子が初めてでした。

34 週にしては肺が硬かったようで、何度も薬を入れたと言われました。

私が21週で破水したからいけないのか。

切迫体質なのに、3人目を妊娠したからいけなかったのか。

私がもっと妊娠に適した体だったら37週以降に産めたのか。

年子を希望したからいけなかったのか。

私の何がいけなかったのかとすごく悩みました。

また、自宅からかなり離れた病院で出産したので、退院時はまるで異国の地のような場所に我が子を置いて帰るように感じ、つらく悲しくなりました。

母乳をあげられたことが嬉しかった

第一子と第二子を出産した病院は母乳を推奨している病院ではなかったので、直母の練習があまりできず、ほとんどミルクで育てました。

しかし、第三子を出産した大学病院は違いました。

入院中は搾乳のやり方を教えてくれたことはもちろん、入院中は3時間おきに搾乳機を貸してくれて、母乳をNICUに届けてくれました。

それが、とても嬉しかったです。

子どもが退院する頃には、完母で母乳をあげられるようになりました。

また、看護師さんが子供の様子を手紙に書いて渡してくれたことも嬉しかったです。

当時はその手紙を読むのが楽しみで、励みにもなりました!

今でも大切に保管しています。

育児中の体験談

発達面で心配に

少し早く小さく産んだので、子どもの発達について、これからどうなるんだろうとの不安や悩みもありました。

しかし、子どもが毎日しっかり母乳を飲んでくれたため、心配をよそに子どもはあっという間にムチムチになりました。

生後6〜7ヶ月くらいまでは修正月齢に近い発達状況でしたが、その後はどんどん発達が追いついていきました。

今では、当時はなぜあんなに悩んでいたんだろうと、思い出話になっています。

毎日の笑顔が癒しです

生後6ヶ月で保育園に入園しました。

入園当時は、同じ月齢の子と比べると発達はゆっくりでしたが、保育園で多くの刺激を受け、家では上のお姉ちゃんやお兄ちゃんから刺激を受け、今では実年齢よりも精神面?の発達が早い気がしています。

フォローアップ外来での診察も、1歳で終了になりました。

歩き出すのは1歳半を過ぎてからかな?と思っていましたが、1歳を過ぎたころには歩いていました。

1 歳半にはきちんと発語もあり、もうすぐで2歳ですが、2語、3語文が出ていてびっくり。

成長に驚きです!

1 歳を過ぎてからの発達が早すぎて、とても驚いています。

子どもの成長・発達に関する情報

生後1ヶ月(修正0ヶ月):2500gでの退院

体重2500g
身長47cm
栄養方法完母


1 ヶ月健診では、体重が2500gしかなく、1ヶ月で400gしか増えていないことに衝撃を受けました。

「え、普通1kgくらい増えるものじゃないの?」

「2500g って37週以降に生まれた赤ちゃんより小さいけど、これで退院して大丈夫?」

と、とても不安になりました。

しかし、先生からは特に何も言われなかったので、早産児は一気に体重を増やしたらダメなのかなと1人納得していました。

そして、退院後の3〜4ヶ月健診では、身長や体重は少し小さめではあったものの、特に目立った異常はありませんでした。

1 歳6ヶ月:「パパ」や「ママ」が言えるように

体重8.5kg
身長70cm
栄養方法幼児食+母乳


1 歳半で「パパ」や「ママ」が言えるようになりました。

1 歳半を過ぎてからは、二語文や三語文が出てきて、しっかりと話すようになりました。

保育園でも、特に指摘されることなく過ごしていました。

0 歳児の子と間違えられることもよくあるぐらいに体は小さめですが、よく話すので、態度だけは人一倍大きかったようです。笑

1 歳11ヶ月:順調に成長しています!

体重10kg
身長76cm
栄養方法幼児食


もうすぐで2歳。

小さいながらも元気に保育園に登園しています!

性格はとても女の子らしく、髪の毛が少なめですが、毎朝「髪結んで」と言ってゴムを持ってきます。

歌う、踊る、食べることが大好きなおてんば娘に成長しました。

保育園側からの発達遅延などの指摘もなく、問題なく成長しています。

お子さんへのメッセージ

上のお姉ちゃんと同じような大きさだったけど、お姉ちゃんより2週間早く、お姉ちゃんより200g小さい2100g で生まれてきたあなた。

管にたくさん繋がれてびっくりしたり、34週にしては肺がうまく出来上がっていないと言われて落ち込んだりしたこともあったけど、あれから早2年。

何事もなかったかのように、すくすく育ちましたね。

ニコニコと上のお姉ちゃんお兄ちゃんの真似をしているあなたがとても可愛いです。

元気に育ってくれてありがとう。

これからも頑張ろうね。

少し小さい赤ちゃんを生んだママへ、一言メッセージ

「後期早産児だから大丈夫じゃん。」

「2000g あるから大丈夫じゃん。」

「ほぼ臨月じゃん。」

34〜36週で出産された方はよく言われる言葉かもしれません。

私も34週で出産しましたが、「34週なら大丈夫だよ」と言われて戸惑ったことがありました。

後期早産児は、より早い週数で赤ちゃんを出産したお母さんからしたら、「その週数まで持ったんだからいいじゃん」と思われがちですが、後期早産児は後期早産児で悩むこともたくさんあります。

だけど、その子なりにすくすくと成長してくれますよ。

焦ることもあると思いますが自分の子を信じて。

ママの頑張りはきちんと赤ちゃんに伝わっているからね。

罪悪感は消えないかもしれない。

でも、自分を責めずに精一杯自分の子を愛してください。