2023年に第一子の息子を34週5日、2011gで出産しました。
32週の健診で妊娠高血圧症候群だと言われ、最終的には常位胎盤早期剥離で緊急帝王切開での出産となりました。
現在息子は生後半年を迎え、元気に過ごしています。
ママのプロフィール
出産時期 | 2023年6月 |
出産当時の年齢 | 29歳 |
妊娠期間 | 34週5日 |
少し小さい赤ちゃんを出産した原因 | 常位胎盤早期剥離 |
出産病院種別 | 総合病院 |
単胎or多胎 | 単胎 |
分娩方法 | 帝王切開 |
分娩所要時間 | 1時間10分 |
お子様のプロフィール
現在の年齢 | 6ヶ月 |
性別 | 男 |
出生順位 | 第一子 |
出生体重 | 2011g |
出生身長 | 45cm |
出生時の主な異常 | 未熟児無呼吸症候群 |
NICU/GCU入院 | あり |
NICU/GCU入院期間 | 41日間 |
退院時の赤ちゃんの状態 | 体重は3450g、呼吸障害を残したままでしたが、そこまでの緊急性がないことを考え出産予定日になったので退院。直母で飲めるのは左右合わせて最高10mlでした。 |
退院後の栄養方法 | 完全母乳 |
現在の主な異常 | なし |
出産体験記
健康優良妊婦
妊娠中は特に問題はありませんでした。
つわりもそれなりにありましたが、不思議と白ご飯がとても美味しく思えたのを覚えています。
白ご飯とみかんといちごとチキンラーメンをひたすら食べていましたが、体重に関しても指摘はありませんでした。
職場では「動きすぎ妊婦」の称号をもらうほど。
産休に入る直前まで以前と変わらない働き方をし、周りから注意を受ける日々でした。
今思うと、このような生活がよくなかったのかもしれません。
33週で突然の妊娠高血圧症候群と大量出血
32週の健診の際に、初めて血圧の高さを指摘されました。
「家でも血圧を測って、基準値を超えるようならすぐに病院に来てください」
と言われ、すぐに血圧測定器を購入。
基準値の130/80を若干超える日が続きましたが、自分自身も子どもも元気だったため、病院に行くのは見送っていました。
そして迎えた33週2日。
たまたま何も予定がなかったので軽い気持ちで受診したところ、妊娠高血圧症候群を理由にそのまま入院することになりました。
なんの心づもりもしてなかった私は、家に帰れない、夫にも会えないということで一気に不安になりました。
また、血液検査の結果があまりよくなく、通っていた個人病院では対処できないということで、入院した次の日には救急車で総合病院に搬送されました。
血圧が落ち着いているから様子を見ることになりましたが、その日の夜に原因不明の大量出血があり、点滴をすることに。
その後も入院中に何度も大量出血がありましたが、何度超音波検査をしても原因がわからず、子どもの心拍は安定しているため、経過観察が続きました。
5度目の出血で緊急帝王切開へ
34週5日の夜に、5度目の出血をしました。
「いつものか」と思っていましたが、モニターをつけると、子どもの心拍が下がっていることがわかりました。
当直の先生が飛んできて
「母子共に命の危険がある。今から切るよ。旦那さんに連絡して」
と言われ、不安なまま夫に連絡しました。
手術前に「赤ちゃんは大丈夫ですか」と何度も聞いたところ、
看護師さんから「大丈夫です。ここは病院です。お母さんも赤ちゃんもそう簡単に死なせませんから」と言ってもらい、とても頼もしく感じました。
手術が始まり、「赤ちゃん出ます!」の声とともに息子が生まれましたが、すぐには泣かなかったので、向こうで処置されているのをドキドキしながら待ちました。
そして、泣き声が聞こえると「私は死んでる場合じゃない。あの子を守らないと」と強く思いました。
母になった瞬間だったと思います。
その後、出血の原因は常位胎盤早期剥離だったことがわかりました。
私も息子も無事で本当によかったです。
赤ちゃんが入院中のママの体験談
夜泣きすらもうらやましい
子どもの入院中はつらいことがたくさんありました。
あんなに苦労して産んだのに1日に20分しか会えないこと、
産まれてすぐに抱っこしてあげられない状況にしてしまったこと、
毎日母乳を届けるために産後すぐの体でバスを乗り継いで病院に通ったこと、
毎日3時間おきにアラームの音で起き、搾乳と消毒をしたこと、
後から入院した子たちが先に退院していくこと。
挙げたらキリがありません。
その中でも1番つらかったのは、私の入院中、隣の母子同室の部屋から赤ちゃんの声が聞こえてきたことです。
お母さんは夜泣きできっと大変だっただろうけど、その大変さすらもうらやましかったです。
幸い私は同室の方が同じ環境だったので、2人で愚痴を言って支え合いました。
初めてのだっこ
私の心配をよそに、息子は1日50gずつ体重が増え、どんどん大きくたくましくなりました。
産まれてから6日目に保育器から出ることができ、初めて息子を抱っこしたときのことは忘れられません。
一般的には軽かったのかもしれませんが、命の重みを感じました。
また、毎日必死に搾乳していたので、一生懸命飲んでペロリと完食する姿を見るのはとても嬉しかったです。
おかげで辛かった夜中の搾乳も頑張れました。
私の母乳で育ってくれていることで、そばにいなくても母親としての役割を果たせている気持ちを持てました。
育児中の体験談
直母ってこんなに難しいの?!
私はわりと母乳がよく出る方で、息子の入院中も需要と供給が合わず、最後の方は「もう持ってこなくて大丈夫です」と言われたほどでした。
入院中は多くて10mlしか飲まなかった息子が、退院してすぐにたくさん飲めるようになるわけもなく、自宅の冷凍庫は私の母乳でパンパンになっていました。
授乳の時間になると、まず大泣きして直母を拒否する息子と戦い、冷凍母乳を温めて飲ませる。次に、なかなか出ないげっぷと戦い、その間に目が覚めてしまった息子をどうにか寝かしつけ、その後搾乳して消毒をする。
この1クールが終わる前に泣き始めることもあり、哺乳瓶は溜まっていく一方。
この時期が最も睡眠不足でつらかったです。
親になった実感
入院していた約40日間、面会に行っても息子はたいてい寝ていました。
そのため、退院してからは、泣いてる姿や笑っている顔を見ることができ、一つひとつに感動したのを覚えています。
出産して1ヶ月以上経って初めて、「あぁ今私たちは親なんだ」と実感させてもらいました。
できることがひとつずつ増えてだんだん目が離せなくなり、大変なこともありますが、毎日見せてくれる笑顔で何もかもちゃらになっています。
何より、早産を経験したことで、健康でいてくれることのありがたさを痛感しています。
息子と今日を過ごせることが、毎日ありがたいです。
子どもの成長・発達に関する情報
生後2ヶ月(修正1ヶ月):指しゃぶりやニコニコがかわいい
体重 | 4890g |
身長 | 52cm |
栄養方法 | 完全母乳 |
この時期に指しゃぶりをするようになりました。
最初は自分の口がどこにあるのか、指がどこにあるのか、探しては空振りをする様子がとてもかわいかったです。
さらに、この頃から新生児微笑ではなく、声をかけたらにこにこするようになりました。
その笑顔が見たくて、毎日「かわいいねーっ!」と声をかけていました。
また、乳児性湿疹がひどく、顔中真っ赤になり病院で診てもらったこともありましたが、そこからは旦那がベタベタに(笑)保湿をすることで、だんだんきれいな肌になりました。
生後4ヶ月(修正3ヶ月):首が座り、お出かけも増えた
体重 | 5965g |
身長 | 57cm |
栄養方法 | 完全母乳 |
とにかくぷくぷくと育ち、首もだんだん座るようになり、修正3ヶ月健診でも合格をもらいました。
しかし、首が座ることで首をよく動かすようになり、後頭部ハゲに(笑)
病気かと心配するほどつるつるになってしまいました。
また、おでかけできる時間が長くなって、家族でのお出かけが増え、今までとは違う形の思い出がたくさんできました。
生後6ヶ月(修正5ヶ月):寝返りが大好き
体重 | 7040g |
身長 | 63.5cm |
栄養方法 | 離乳食初期 |
とにかく寝返りが大好きです。
おむつ替えの度にころころ転がっていき、大きなプレイマットの中を一日中回っています。
うつ伏せのまま遊ぶこともできるようになり、絵本やおもちゃを出して楽しむこともあります。
また、離乳食を開始したため、肌が弱めの息子のアレルギーがいつ出るかびくびくしていますが、本人は気にせず何でもよく食べています。
お子さんへのメッセージ
お父さんとお母さんのところに産まれてきてくれてありがとう。
これからもたくさんの幸せな思い出を一緒に作っていこうね。
大好きです。
少し小さい赤ちゃんを生んだママへ、一言メッセージ
今もそうだと思いますが、これからもきっとたくさん検索してたくさん不安になると思います。
でもきっと、それはどのお母さんも同じだという気がしています!
どんな産まれ方でも一人一人が特別な出産で、子ども一人一人が特別な存在だと思います。
ひとりじゃないです。
*本記事は、福井県ワクワクチャレンジコンテストによる支援金をもとに作成されています