1,501g~2,000g

【出産体験記・成長記録】32週3日 1712g 原因不明の切迫早産 さくらさんの場合


2023年に第一子の息子を32週3日、1712gで出産しました。

妊娠中の異常はなく順調だったのにもかかわらず、原因不明の切迫早産で出産となりました。

息子は現在生後8ヶ月を過ぎ、元気に過ごしています。

ママのプロフィール

出産時期2023年4月
出産当時の年齢34歳
妊娠期間32週3日
少し小さい赤ちゃんを出産した原因原因不明の切迫早産
出産病院種別総合病院
単胎or多胎単胎
分娩方法経腟分娩
分娩所要時間3時間14分

お子様のプロフィール

現在の年齢0歳8ヶ月
性別
出生順位第一子
出生体重1712g
出生身長41cm
出生時の主な異常呼吸障害
NICU/GCU入院あり
NICU/GCU入院期間37日間
退院時の条件・赤ちゃんの状態体重2300gを超え、かつ37週を超えてから退院が条件。直母では20ml程度飲めていました。
退院後の栄養方法完全母乳
現在の主な異常なし

出産体験記

30週の頃、切迫早産になりかけていた

妊娠初期から健診は順調で問題はありませんでした。

つわりはそれほど重くなく、仕事も座り仕事メインで1日も休まず続けていました。

しかし、30週の頃、仕事中に便秘のような腹痛があり、早退して診察したところ切迫早産になりかけていました。

子宮頸管長は30mmだったので張り止め薬を処方してもらい、仕事はお休みすることに。

次の週には子宮頸管長は33mmに伸び、張りもなかったのでこのまま保ってくれるのかなと期待していました。

先生からは「仕事復帰できるよ」と言われましたが、怖くて家で過ごしていました。

31週5日、子宮頸管長4mmで転院

31週5日

明け方から定期的な腰の痛みを感じ、タイマーで測ってみると綺麗な7分間隔。

お昼になっても変わらなかったので緊急受診しました。

エコーで見てもらうとなんと子宮頸管長が4mmに。

このままではお産に進んでしまう!とのことで個人クリニックから転院することになりました。

運悪くこの日は日曜日。

周辺の総合病院には人手が足りず断られ、人手が足りていても31週で生まれては対応ができないと断られ…

4院目でようやく受け入れ可能と言われました。

張り止めのリトドリン点滴を行い救急車で総合病院へ。

救急車の中で私の心拍数が165を叩き出して警告音が鳴り響き、お腹の子は大丈夫なのかとにかく心配でした。

病院に到着するとリトドリン点滴のおかげで張りは一旦落ち着き、MFICUで様子見することに。

31週では肺の機能が未熟なため、リンデロンという筋肉注射を2日連続で打ち、成熟を促すことになりました。

陣痛がおさまらず出産へ

32週1日目

張りが再発しリトドリン点滴をより強いものに。

転院時からあった動悸が更に強まり全く眠れませんでした。

翌日にはより強力な張り止めのマグセント点滴開始。

さすが妊婦ごろしとの異名あり、打った瞬間にかああああ!と体が熱くなりました。

先生には「これで張りが治まらなければお産になるよ」と言われました。

夜まで付き添ってくれた夫と両親は20時の面会時間終了で帰っていき、強まる陣痛に1人で立ち向かうことに。

ついに点滴を抜くことになり、本陣痛開始。

32週3日目の夜中1時過ぎ、身長41cm、体重1712gの小さな男の子を経膣分娩で出産しました。

出産後すぐに「え~ん」と産声が聞こえてほっとしました。

その後保育器に入り、保育器越しに小さな手でぎゅっと私の指を握ってくれました。

この子はきっと大丈夫だ!そう確信しました。

赤ちゃんが入院中のママの体験談

私が唯一できることは搾乳

早産の子にとって初乳はとても大切という話を聞いて、搾乳を頑張ろうと思いました。

ところが、最初に採れたのが綿棒の先にちょこんと付く程度。

次の日になってもたった1mlすら採れない自分に悲しくて涙があふれました。

今唯一できることが赤ちゃんに母乳を届けることなのに…。

私は個室で過ごしていましたが、出産した病院は母子同室だったので、他の部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえて寂しい気持ちになりました。

新生児室は外から見える状態でしたが、近づくことがはばかられ、とにかく自分と赤ちゃんのことだけを考えて入院生活を送っていました。

毎日少しずつ成長する息子

体重は産後数日間にわたって減少し、1575gと言われた日には本当に大丈夫なのかと心配しました。

しかし、数日後には徐々に体重が増えていき、気持ちも前向きになっていきました。

今日は呼吸チューブが取れた、経口チューブが取れた、目が開いた、泣いた、哺乳瓶で飲めた、直接授乳できたと日々成長する様子を見られて嬉しかったです。

また、NICUの看護師さん達が毎日の様子を教えてくれて、写真(初お風呂シーン、巻かれたタオルからの脱走シーン!?)も撮ってもらえたのも良かったです。

毎日片道1時間かけて通うのは大変でしたが、息子の顔を見れる嬉しさでいっぱいで、しんどさなんてほぼ感じませんでした。

この子のために頑張ろうと思いました。

育児中の体験談

直母拒否から完全母乳への道のり

NICU入院中に哺乳瓶での授乳にすっかり慣れてしまったため、退院後の直母拒否には悩みました。

10回くらい咥えて「これじゃない!」と泣かれるのはつらかったです。

毎回搾乳して冷蔵庫に入れ、哺乳瓶を温めて授乳して、搾乳機と哺乳瓶の洗浄・乾燥・組み立ての工程を行っていました。

里帰り中で身の回りのことは助けてもらえたものの、授乳におむつ替えに夜泣き対応に怒涛のスケジュールであっという間に睡眠不足になりました。

生後3ヶ月、4500gを超えたころ、息子に体力がつき、飲む気になってくれたのか突然ゴクゴクと直接飲んでくれるように。

片方で80ml飲めた日にはとても嬉しかったです。

日々の成長が心の支えに

体重を増やしたくて、母乳が増える方法をたくさん調べて実践する毎日でした。

本来の予定日時点で3300gまで大きくなり、産後ケアしてくれた助産師さんもママの努力の賜物だよと声を掛けてくれたのが嬉しかったです。

発達はゆっくりめですが、笑うようになった!おもちゃを掴めた!寝返りができた!と日々成長してくれることが励みになっています。

大学病院の主治医には3ヶ月毎にフォローしてもらえるのも安心です。

子どもの成長・発達に関する情報


生後20日(修正マイナス1ヶ月):大きな声で泣き、直接授乳もできた

体重2.1kg
身長約43cm
栄養方法母乳(搾乳)

NICUでの面会時、うるさいと思う位の大きな声で泣いていたのが本当に本当に嬉しかったです。

初めて直接授乳の練習を5分ずつ行って、10ml飲めて感動しました。

まだ小さな体でふにゃふにゃで、授乳もゲップも恐々行っていました。

生後3ヶ月(修正1ヶ月):初めて笑い、おしゃべりも上手に

体重5.2kg
身長52cm
栄養方法母乳(搾乳・直母)

生後99日目、ほっぺを指でつんつん触ると初めてニコニコと笑ってくれました。

まだ夜中も3時間毎の授乳で大変でしたが、息子の笑顔を見て頑張ることができました。

あーうー以外のおしゃべりも上手になってきました。

生後8ヶ月(修正6ヶ月):うつ伏せが大好き!

体重8kg
身長約63cm
栄養方法母乳、離乳食(初期)

生後5ヶ月で寝返りができるようになり、8ヶ月の現在はうつ伏せが大好きで、おもちゃで遊んだり飛行機ブーンをしたりしています。

最近になり寝返り返りの練習をしていますが、なかなか腕が抜けない!

日中はご機嫌なことが多く、ニコニコ笑っていてこちらもつられて笑顔になります。

また、離乳食は最初からイヤイヤせず食べてくれます。

徐々に食べられる食品が増えてきました。


お子さんへのメッセージ


少し小さかったけれど無事生まれてきてくれて、これまで順調に大きくなってくれてありがとう。

パパやママにニコニコ笑顔を振りまいてくれてとっても幸せです。

自分のペースでいいからお座り・たっち楽しみにしているね。

少し小さい赤ちゃんを生んだママへ、一言メッセージ

私は32週での早産でした。

同じような経験をした子は周りにおらず、最初は何がいけなかったのかな?と考え込んでしまうことがありました。

でも息子なりに日々成長してくれて、できることが増えていく度に前向きな気持ちになっていきました。

同じ生まれ月の子の成長と比較するのではなく、目の前の子供の成長していく姿をじっくり見てあげると過度に焦らずに済みました。

息子の姿が少しでも皆さんの励みになれば幸いです。

*本記事は、福井県ワクワクチャレンジコンテストによる支援金をもとに作成されています