2023年に第二子の男の子を33週、1680gで出産しました。
5年前に子宮頸部異形成(子宮頸がんの前段階の状態)で円錐切除の手術をしたことで子宮頸管が短いこともあり、第一子の長女のときは36週での早産でした。
今回はさらに早い33週での出産になりましたが、現在10ヶ月になった息子は、元気にすくすく成長しています。
ママのプロフィール
出産時期 | 2023年2月 |
出産当時の年齢 | 28歳 |
妊娠期間 | 33週0日 |
少し小さい赤ちゃんを出産した原因 | 出血、へその緒の位置が危険だったため |
出産病院種別 | 総合病院 |
単胎or多胎 | 単胎 |
分娩方法 | 帝王切開 |
分娩所要時間 | 不明 |
お子様のプロフィール
現在の年齢 | 0歳10ヶ月 |
性別 | 男 |
出生順位 | 第二子 |
出生体重 | 1680g |
出生身長 | 44.5cm |
出生時の主な異常 | なし |
NICU/GCU入院 | あり |
NICU/GCU入院期間 | 25日間 |
退院時の赤ちゃんの状態 | 体重が2300gを超えた日に退院 |
退院後の栄養方法 | 混合栄養 |
現在の主な異常 | なし |
出産体験記
円錐切除、第一子の早産など、不安の多い妊娠生活
子宮頸がん治療のために円錐切除の手術をしたこともあり、長女のときは早産で長期入院をしました。
さらに立ち仕事をしていることもあって、妊娠中は常に不安でした。
妊娠初期から、シロッカー手術(子宮頸管の奥の方をしばる手術)について担当医と相談することもありました。
29週から入院
29週の妊婦健診で子宮頸管長が短くなっていることがわかり、その日に入院になりました。
4歳の長女に泣きながら説明したことを覚えています。
そこから長い入院生活が始まり、予定していた里帰りもできませんでした。
入院中は24時間の点滴治療を覚悟していたのですが、黄体ホルモンを補充する膣錠(ルティナス)での治療となりました。
注射のような器具を使い、錠剤を自分で膣に入れる薬で、不妊治療にも使われている薬のようです。
点滴より楽でしたが、本当に効いているのだろうかと不安になることもありました。
31週で大学病院に転院
31週のときに、へその緒が赤ちゃんの頭の下にきてしまい、このまま出産になるとへその緒が先に出てきて危険だということで、大学病院に転院になりました。
その後、へその緒の位置は正しい位置になり、32週のときに元の病院に戻りました。
ただ、戻ってきた日の超音波検査では逆子になっており、足で蹴ったりすると、またへその緒の位置が悪くなることがあると言われて不安になりました。
33週で出血があり出産
子宮頸管長は伸びたり縮んだりして、最終的には0.5cmくらいを保っていました。
あとは37週を目標にただただ願うばかりの入院生活でしたが、33週の朝食後、トイレに行くと、ごく少量でしたが出血がありました。
看護婦さんに伝えると即内診となり、子宮頸管長は0に近く、もうすぐそこに赤ちゃんがいるということがわかりました。
逆子でへその緒があまりよい位置ではなかったことも理由の一つだったようです。
先生たちで相談することになり、私は一旦病室に戻りましたが、5分もしないうちに先生が部屋にきて、「今日帝王切開で産みます!」と言われたときは驚きを隠せませんでした。
その後、主治医から出産に関する説明がありました。
不安と戸惑いから泣きながら説明を聞き、家族に連絡をし、2時間後の11時の手術までにたくさんの看護師さんに勇気づけてもらいました。
初めての局所麻酔は思った以上に気持ち悪くて、ずっと時計を見ながら赤ちゃんの無事を祈っていました。
その後、小さな小さな泣き声とともに、44cm、1680gの男の子が生まれました。
先生たちの「元気だよ!泣いたよ!」の声でホッとした気持ちになり、涙が出ました。
最後の処置受けるときは、看護師さんにずっと涙を拭いてもらっていました(笑)
息子はすぐにNICUに運ばれていき、息子に初めて会えたのは、生まれてから3時間後のテレビ電話でした。
赤ちゃんが入院中のママの体験談
管だらけの息子の姿や周囲の会話がつらかった
息子は肺に小さな穴が開いており、上手に呼吸ができていないと言われたため、とても心配でした。
NICUにいる息子は管だらけで、ミルクも管から。
見るのもつらかったというのが正直な気持ちです。
部屋に戻ると他のママさん達がお世話をする音や、看護師さんとの会話が聞こえてくるのがつらくて耳を塞いだこともあります。
また、周囲の人からは「大丈夫だよ!」「早く会いたかったんだね!」と言われることが多かったです。
みんな気にして「おめでとう!」という言葉を言わなかったのだと思うのですが、正直、そうじゃないのに…と悲しくて、つらかったです。
前向きな看護師さんたちに助けられた
聞いていた通り、生まれた後は息子の体重が落ちていきました。
ネットでいろいろ調べてしまい、不安になったり、毎日毎日自分を責めて情緒不安定になったりもしていました。
しかし、息子につきっきりの看護師さんたちはとにかく前向きで、いつも笑いとばしてくれる勢いだったため、とても心強く、「母親の私が何をうじうじしてるんだ!」と思うことができました。
名前が決まってからは、NICUの看護師さんが親しげに息子の名前を呼んでくれていて、嬉しかったです。
育児中の体験談
搾乳がむなしくつらかった
私が先に退院をし、母乳の配達が始まりました。
やはり直接吸ってもらうのとは違って、3時間おきにただただ搾乳機で搾乳することは、つらく、むなしく感じました。
無理に出さなくていいと言われていたものの、少しでも多く出したいと思っていました。
夜中にもう嫌になってしまい、夫に搾ってもらったこともあります。
最終的に、夫は看護師さん並みに上手になっていました(笑)
また、手動の搾乳機も持っていましたが、電動を買った後はとても楽になりました。
手動は先端が切れてしまったり痛かったりすることもあったのですが、電動はモードがいろいろあったお陰で、傷つけることなく搾乳できました。
退院した後も搾乳機を使うことが多かったのでとても助かりました。
息子の成長や周囲とのかかわりに嬉しくなることがたくさんある
10ヶ月になった息子は、周りと比べればゆっくりではありますが順調に成長しています。
ずりばいで長女についてまわったり、長女のおもちゃを握って舐めて、長女に怒られたりしています(笑)
そんな当たり前のことに「うわ〜!」と感動することもたくさんあります。
また、今でも発達フォローで病院に通っていますが、いつでも相談できる安心感や、生まれたときの息子をみんなが覚えてくれていて、会うたびに一緒に成長を喜んでくれることがとても嬉しいです。
子どもの成長・発達に関する情報
生後1ヶ月(修正0ヶ月):哺乳瓶で飲めるようになり、健診も問題なし
体重 | 2176g |
身長 | 46.0cm |
栄養方法 | 混合栄養 |
生後1ヶ月のときはまだ病院でしたが、最初はミルクも酸素も管から取り入れていた息子が、自分の口で哺乳瓶からミルクを飲み、ゲップを出すこともできるようになりました。
ミルクを飲むときはまだ上手に息継ぎができなかったので、角度を気にしたり、休憩をしたりしながら時間をかけて飲ませていました。
また、抱っこすると泣き止み、置くと泣くこともあり、看護師さんと一緒に成長を感じました。
健診でも何も問題がなく、安心しました。
生後6ヶ月(修正5ヶ月):3,4ヶ月健診も問題なく、離乳食も開始
体重 | 7075g |
身長 | 61.9cm |
栄養方法 | 混合栄養、離乳食 |
寝返りをするようになってからはうつ伏せが好きで、起きているときも寝るときもうつ伏せでないとだめになりました。
自治体の3.4ヶ月健診は、修正月齢に合わせてこの時期に受けました。
月齢で考えれば小さいですが、修正月齢では順調だと言われ、特に問題はなく安心しました。
また、長女のお陰か食べ物に興味深々で、いつも一緒に口を動かしていました。
この時期に離乳食を始めると、スプーンを上手に口に入れて食べてくれました。
生後10ヶ月(修正9ヶ月):離乳食は3回食になり、順調に成長
体重 | 8500g |
身長 | 48cm |
栄養方法 | ミルク、離乳食 |
離乳食も3回になり、ずりばいで長女についてまわっています。
弟思いの長女もさすがに嫌気がさすくらいの勢いです(笑)
シナジス(RSウイルス感染症の予防接種)は先月で終わり、発達フォローも3ヶ月に1回になりました。
アレルギーも嫌がる食べ物もなく、離乳食も作りがいがあります。
お子さんへのメッセージ
ママのところに来てくれて、元気に産まれてきてくれてありがとう。
あなたのお陰で家族みんなにさらに笑顔が増えました。
小さく生まれたなんて忘れさせてくれるくらいのパワフルボーイになっていく姿を見て、ママは毎日幸せです。
これからもたくさんの楽しい日々を家族4人で過ごしていこうね。
少し小さい赤ちゃんを生んだママへ、一言メッセージ
長女に続き次男と2回目の早産でしたが、自分を責めて先が不安になり、周りと比べてしまう事は1回目と変わりませんでした。
しかし、同じ経験をして同じ不安をかかえている方はたくさんいます。
そしてなにより、自分と我が子に自信を持ってほしいです!
ネガティブになったり、早産になってしまった自分を責めたりすることは今でもあります。
でも、我が子はすごいです。強いです。
見ていてください!
こちらの心配など上回るほどスクスク成長して、幸せな気持ちにしてくれます。
我が子は同世代のみんなに比べると小さいですが、それはそれでめちゃくちゃかわいいですよ。
早く生まれても、そうでなくても成長には個人差があります。
それも含めて一緒に楽しんでいけたらと思います。
ありのままの息子を愛していきたいです。
少しでも皆様の励みになれば幸いです。