2023年4月に第二子である長女を34週5日、1919gで出産しました。
29週の時に絨毛膜下血腫が原因で出血し、切迫早産で管理入院になりました。
正期産を目指しましたが、出血が止まらず出産になりました。
現在8ヶ月になった娘は、運動面での発達が少しゆっくりではあるものの元気に成長しています。
ママのプロフィール
出産時期 | 2023年4月 |
出産当時の年齢 | 30歳 |
妊娠期間 | 34週5日 |
少し小さい赤ちゃんを出産した原因 | 絨毛膜下血腫、切迫早産 |
出産病院種別 | 小児専門病院 |
単胎or多胎 | 単胎 |
分娩方法 | 経腟分娩 |
分娩所要時間 | 3時間29分 |
お子様のプロフィール
現在の年齢 | 0歳8ヶ月 |
性別 | 女 |
出生順位 | 第二子 |
出生体重 | 1919g |
出生身長 | 45.0cm |
出生時の主な異常 | 哺乳不良、呼吸障害、むくみ、 先天性僧帽弁閉鎖不全症の疑い、黄疸 |
NICU/GCU入院 | あり |
NICU/GCU入院期間 | 27日間 |
退院時の条件 | 体重が2300gを超えていること、 哺乳ができるようになっていること |
退院後の栄養方法 | 混合栄養 |
現在の主な異常 | 0歳8ヶ月ですが、寝返りが出来ないので 毎月フォローアップ健診に通っています |
出産体験記
妊娠経過は順調で、動き回る日々
第一子である長男が生後7ヶ月頃、第二子の妊娠が発覚。
悪阻もほぼなく、妊娠経過は順調な健康妊婦でしたので、飛行機や車に乗って旅行にも行きました。
妊娠中期には第一子が1歳を迎え、動きが活発になっていたので、お腹の様子を気にかけられないほど私も歩いたり車に乗ったりしていました。
多少のお腹の痛み(張り)があっても、第一子のお世話を中断できない状況と経産婦であるという過信から、特に休息することなく毎日公園に行くなどして動き続けていました。
29週で直径8cmの絨毛膜下血腫による出血
29週3日の早朝。
ベッドでごろごろとしていたら、じわぁと下着が濡れる感覚が。
確認すると、パジャマにも付く程の出血。
お腹の張りも感じたため、第一子を抱えながら病院を受診しました。
超音波検査の結果、直径8㎝の血腫があることが分かり、その場で即入院となりました。
妊娠後期での出血は異常と分かってはいたものの、入院への心積もりができておらず、何よりも今すぐに第一子と離れなくてはいけないということが寂しくて、診察室では涙が出ました。
子宮口が開き、妊娠継続は綱渡り状態
管理入院中は、リトドリン(子宮収縮抑制剤)で張りを抑えていましたが、血腫が大きく子宮に吸収されなかったことから、日々出血を繰り返していました。
そして入院してからちょうど1週間が経とうとした時、再び大出血。
破水した可能性もあるとのことで、産院から周産期医療が行える小児専門病院へと救急搬送されました。
MFICUでは、リトドリンを増量して安静にしていましたが、それでも出血とお腹の張りが止まりませんでした。
血腫により子宮内で感染が起こったら帝王切開になる可能性もある中で、張りによって子宮口は3cmまで開いていました。
赤ちゃんが先に苦しくなるか、張り止めが効かない程の張り(陣痛)が先かと医師に言われる位、妊娠継続は常に綱渡りの状態でした。
7回目の出血。子宮口は4㎝となり出産へ
管理入院中は、出血量が少量になったと思ったら大出血することを繰り返しており、その度にリトドリンを増量し、なるべく在胎期間が長くなるよう努めていました。
33週目には、肺の成熟を促すステロイド注射も打ちました。
しかし、その翌週、早朝に7回目の出血をし、内診してもらうと子宮口が4cmになっていました。
「今日がお誕生日ですね」と言われ、リトドリンを止めました。
そこからはあっという間で、34週5日、1919gの女の子が可愛い産声を上げて産まれてきてくれました。
入院中に早産児になる可能性の説明を受けていたこと、事前にNICUに見学に行けていたことで、産まれてくる我が子の身体の小ささは覚悟できていました。
なので、出産直後は自分が想像していたよりもしっかりとした顔つきや身体に安心し、喜びを感じられました。
赤ちゃんが入院中のママの体験談
母子同室でないからこその母親としての自覚
入院中はいつでもNICUで面会することが可能でしたが、気持ちは会いに行きたいけれど、産後で身体がスムーズに動かないキツさがありました。
それは私が退院してからも同じで、会いたい気持ちよりも「会いに行かなければ母親失格なのではないか」という自責の念があり、身体に鞭を打って無理にでも通っていたことで身体的なダメージも大きかったです。
また、娘は後期早産児だから大丈夫と必死に思い込もうとしていたので、泣きたくなってもぐっと我慢をし、看護師さんにはいつも笑顔で娘の容態を聞くように振る舞っていたのもつらかったです。
直母をクリア
看護師さんからは「ミルクの時間になる前には泣き出して、お腹空いたって教えてくれるんですよー」と言っていただけるくらい順調で、日に日にミルクを飲む量が増えていった我が子。
そして、退院に向けて授乳指導も始まりました。
哺乳瓶に慣れているだろうし、しっかりと直母ができるか不安でしたが、ちゃんと乳首に吸い付いてくれて、授乳後はそのまますやぁーと寝てくれたのがとっても嬉しかったです。
母として娘に直接何かをしてあげられる喜びを感じたと同時に、退院後の生活が一気にイメージできるようになりました。
育児中の体験談
ゆっくりな発達を同月齢の子と比べてしまう
娘を子育て支援センターや児童館に連れて行くのが嫌な時期がありました。
それは同月齢のお子さんと娘を比べてしまうことになるからです。
娘よりも1ヶ月遅く産まれてきたお子さんが既に寝返りができていたり、実際は生後4ヶ月にもかかわらず「2ヶ月ぐらいですか?」と話しかけられたり。
よその人から見たらそれぐらいの身体の大きさなんだ、と思って「はい、そうです」と月齢の嘘をついたこともありました。
現在生後8ヶ月になった娘ですが、未だに寝返りが出来ず、後頭部の髪の毛が薄くなってしまうほどずっと仰向けの生活を楽しんでいます。
他の子と比べてしまうことは何度もあるけれど、我が子は我が子。
こんなに可愛いんだから大丈夫、と自分の気持ちを認めつつも、同月齢の子に発達が追いつく日を想像して今を楽しんでいます。
寄り添いの言葉が嬉しかった
自治体の3ヶ月健診では、母子手帳に「できない」と丸を付けなければいけない項目が多いし、体格も小さかったので健診を受けることを躊躇していました。
この素直な気持ちを保健師さんに伝え、1ヶ月遅れの生後4ヶ月で健診を受けに行きました。
ドキドキしながら最後に小児科の先生の部屋を訪ねたところ、「お母さんよく頑張りましたね。産まれた時は心配したと思うけど、こんなに大きくなりましたよ」と言ってくださいました。
毎日が必死で、また他の子と発達や成長を比べては自己嫌悪に陥っていた時に、私の心を包み込んでくださった先生のお言葉が嬉しく、今でも忘れられません。
子どもの成長・発達に関する情報
生後3日(修正マイナス1ヶ月):保育器の温度も下がり、自分自身の力で頑張る娘
体重 | 1790g |
身長 | 45.0cm |
栄養方法 | 混合栄養 |
保育器の温度も徐々に室温に近い温度に下がっていて、娘自身の力で頑張って生きる力をつけようとしていることが感じられました。
ミルクは1回あたり5mlをごくごくと飲めるようになり、消化も問題なくできているようでした。
私は、搾乳前にNICUにいる娘に会いに行って、オキシトシンを沢山分泌させる作戦を行っていたので、今日も「娘に会えるぞ!」と意気込んでNICUに行きました。
そこで、看護師さんから「お母さん、ミルクをあげてみますか?」と言ってもらうことができ、チューブからの哺乳ではなく哺乳瓶でミルクをあげることができました。
娘が腕の中にいること、ミルクを飲ませてあげられたことが嬉しかったです。
生後7ヶ月(修正6ヶ月):1ヶ月後にフォロー健診することに
体重 | 7170g |
身長 | 64.5cm |
栄養方法 | 完全ミルク |
自力で寝返りはできないけれど、うつ伏せにしてあげると自分の腕で身体を保持できるようになりました。
目の前に長男やお友達がいたら、嬉しくてニコニコ笑顔を見せてくれることも。
この時、自治体の7ヶ月健診に行き、寝返りと座った状態の保持が出来なかったため、1ヶ月後にフォロー健診を受けることになりました。
フォロー健診では、寝返りや腰座りができるようになるための練習方法をいくつか教えてもらい、家で練習するよう指導を受けています。
生後8ヶ月(修正7ヶ月):2回食になり、ぷくぷくと肥えてきました
体重 | 7800g |
身長 | 65.0cm |
栄養方法 | 離乳食 |
月1回のシナジス(RSウイルス感染症予防接種)の注射時に離乳食の相談をしており、主治医とは「自治体の7ヶ月健診の様子でどうするか決めようね」と話していました。
そのため、7ヶ月健診後に主治医から離乳食okの許可をもらってから、離乳食を始めました。
腰座りもできていない中、娘が離乳食を食べられるか不安でしたが、いざ始めてみると渋い顔をしながらも食べてくれました。
生後8か月になった今では2回食になり、食べたい時には口をすぼめて音を出し、食べたいとアピールまでしてくれるようになりました。
ぷくぷくと肥えてきていてとても可愛いです。
お子さんへのメッセージ
色んな人の想いを紡いで産まれてきてくれたね。
本当にありがとう。
あなたはママとパパの宝物です。
これから先も何かあった時はママとパパが力になるからね。
大好きよ。
少し小さい赤ちゃんを生んだママへ、一言メッセージ
周りのお子さんと比べてしまうことや、「もし〜だったら」と妊娠期間中の出来事をタラレバで考えてしまうこともあるかもしれません。
でもあなたの目の前にいる子は、「ママが大好き」って教えてくれるから、その子どもの眼差しにきっと救われることがあるはず。
大丈夫。
あなたの頑張りや心配は全部が子どもを思うからこそです。
一緒に子育てを楽しみましょう。
間違いなく自分の子どもがNo. 1です!
*本記事は、福井県ワクワクチャレンジコンテストによる支援金をもとに作成されています