2023年6月に、第二子の息子を30週1日、1815gで出産しました。
前置胎盤による警告出血からの緊急入院を経て、一週間後に帝王切開での出産となりました。
1ヶ月半のNICU入院後、現在は生後半年となり、元気に育っています。
ママのプロフィール
出産時期 | 2023年6月 |
出産当時の年齢 | 36歳 |
妊娠期間 | 30週1日 |
少し小さい赤ちゃんを出産した原因 | 前置胎盤による警告出血*(7回) |
出産病院種別 | 総合病院(医療センター) |
単胎or多胎 | 単胎 |
分娩方法 | 帝王切開 |
分娩所要時間 | 1時間程 |
*警告出血:前置胎盤によって生じる出血のこと
お子様のプロフィール
現在の年齢 | 0歳6ヶ月 |
性別 | 男 |
出生順位 | 第二子 |
出生体重 | 1815g |
出生身長 | 44cm |
出生時の主な異常 | 呼吸障害、黄疸 |
NICU/GCU入院 | あり |
NICU/GCU入院期間 | 約1ヶ月半 |
退院時の赤ちゃんの状態 | 検査結果に異常がなく、体重も順調に増えており 月齢50日、体重3148gで退院 |
退院後の栄養方法 | 混合栄養 |
現在の主な異常 | 特になし 3ヶ月に1回のフォローアップ検診を2年続ける予定 |
出産体験記
第一子育休明け直後の急な大量出血
妊娠初期は妊婦健診でも順調でした。
しかし、妊娠4ヶ月のとき、第一子の育休明けで仕事復帰をした1週間後、寝ている間にベッドが真っ赤に染まるほどの大量出血(警告出血)をしました。
朝一で産婦人科にかかるも、現在止まっているなら様子見とのこと。
その後、2ヶ月間で4回の大量出血があり、4回目で予約していた産院から医療センターに転院し、そのまま入院となりました。
近くに住む両親に上の子の保育園へのお迎えを頼んだり、仕事中の夫に入院の説明を聞きにきてもらったりとバタバタで入院しました。
また、仕事復帰して1ヶ月半、次の産休までは1ヶ月あるにもかかわらず休職になってしまい、職場への申し訳なさでいっぱいでした。
7回目の警告出血で緊急帝王切開
入院後は絶対安静、院内のコンビニに行くのも禁止されトイレも車椅子でした。
子宮収縮抑制目的でリトドリンを静脈注射するも、入院4日目に再度出血。
同じく子宮収縮抑制目的でマグネシウムの静脈注射を追加するも、6日目に再度出血。
いつ帝王切開になっても良いように、赤ちゃんが産まれた際の呼吸障害を抑えられるお薬も追加されました。
7日目のお昼にトイレで7回目の出血をし、その日のうちに帝王切開をすることが決まりました。
手術が平日だったこともあってか、産科医3名、小児科医2名、麻酔科医1名に助産師さんやNICUの看護師さん等たくさんの方々にフォローしていただける環境で安心して産むことができました。
手術前までは看護師さん達と談笑をして、リラックスして臨めました。
生まれた直後に出た言葉は「ごめんね」
赤ちゃんが産まれても、中々赤ちゃんを見せてもらえません。
そういえばオギャっと小さな声が聞こえた後、泣き声が聞こえない。
足元の方で小児科の先生方がバタバタ対応しており、気が気ではありませんでした。
後から伺うと、吸引、呼吸補助のためのCPAP、酸素投与、Bagging(人工呼吸)、気管挿管をしていたそう。
やっと泣き声が聞こえ、私のところに赤ちゃんを連れてきてくれましたが、我が子を見て出た第一声は、「ごめんね」でした。
そこには見た事ないほど痩せ細った赤ちゃんが。
手足は細く、とても小さい。
本来ならお腹の中でもっともっと大きくなるはずだったのにと、気付くと何回も我が子に謝っていました。
麻酔科の先生や看護師さんが「大丈夫ですよ、元気な赤ちゃんですよ」と言って、涙や鼻水を拭いてくれましたが、涙が止まらず、その後麻酔のせいもあり意識を失うように眠ってしまいました。
赤ちゃんが入院中のママの体験談
初めての希死念慮
NICUに入院し、たくさんの管に繋がれた我が子を見て、私のせいでこうなってしまったと自分を責め、涙が流れました。
また私の入院中、ほとんど熱を出さない長男が発熱し保育園を休み、その風邪を両親がもらい、夫は嘔吐下痢になるなどと、イレギュラーな対応に家族が次々にダウンしていきました。
子どもにも家族にも申し訳なく、病棟のベランダを見ながら、ここから飛び降りたらどうなるかな、と思ったことを思い出します。
今なら我が子を置いて死ぬなんて考えられませんが、産後は本当に辛くて逃げることさえ考えてしまいました。
普段はどちらかというとあっけらかんとした性格で思い詰める方ではないのですが、産後は本当に辛かったです。
ふわふわのほっぺ
産まれたその日、NICUに顔を見に行ったとき、ほっぺを触らせてもらいました。
今まで触れたものの中で一番ふわふわで柔らかいものでした。
また、指を入れると手を握ってくれて、とても嬉しかったです。
子どもは約1ヶ月半入院していましたが、自分が退院した後も毎日面会に行きました。
顔色が良くなり、前日より体重や哺乳量が増え、呼吸が安定して管が一本一本外れていくのを見ると本当に安心しましたし、日々の成長が嬉しかったです。
育児中の体験談
直母ができない
入院中は毎日搾乳を届けました。
ミルクはほぼ足さず、搾乳したもので補えていたのですが、問題は入院中ずっと哺乳瓶で飲んでいた事。
口が小さく、直母で飲んでくれませんでした。
退院後も搾乳は続け、直母をした後搾乳したものを哺乳瓶で飲んでもらっていましたが、飲む量が増えると搾乳では賄えなくなりました。
3ヶ月半になった時に、搾乳は止めて全てをミルクに切り替えました。
また、その頃に低出生体重児のママサークルに参加しましたが、400g台で生まれたお子さん等は自分の子とは悩んでいる内容が違い、30週で産まれたなら大丈夫だと思うけど…と言われてしまい相談しづらかったです。
辛い時は周りの人に吐き出して!のアドバイスで気が楽に
退院の際、何か心配なことはないですか?と主治医に聞かれ、メンタルが…と相談したところ、溜め込まずに、辛い時は家族や周りの人に相談してくださいと言われました。
自分のせいで、と一人で悩んでいた私にとって、そのアドバイスは目から鱗でした。
退院後も夫や両親に相談したり、辛い気持ちを伝えたりするようにしたところ、少し気が楽になりました。
子どもの成長・発達に関する情報
生後9日目(修正マイナス2ヶ月):初めてのカンガルーケア
体重 | 1630g |
身長 | 不明 |
栄養方法 | 母乳 |
生後9日目で初めてカンガルーケアをしました。
体重は1630gと生まれた時よりも小さく、とても軽かったです。
抱っこされて安心したのか、ぐっすりねんねしてくれました。
小さくてふわふわで、こんなに可愛い生き物がいるのか!と衝撃を受けました。
呼吸器を装着しながらも、自分の胸の上で一生懸命呼吸をしている姿が愛おしかったです。
生後50日(修正0ヶ月):退院
体重 | 3148g |
身長 | 48.3cm |
栄養方法 | 母乳 |
体重も3キロを超え、検査も問題なく退院。
退院後もよく寝てよく飲んで、元気いっぱい育っていきました。
2歳のお兄ちゃんがどう反応するか不安でしたが、恐る恐る近づいていき、すぐにチューし始めました。
生後6ヶ月(修正4ヶ月):すくすく成長中
体重 | 7560g |
身長 | 64cm |
栄養方法 | ミルク |
すくすく大きくなっています。
よく笑う子で、知らない人でも目が合うとニコニコするのでよく褒めてもらいます。
たまに「小さく産まれたんです」と話すと、「そうは見えない!」と驚かれます。
夜も8時間続けて寝てくれる、とても良い子です。
お子さんへのメッセージ
いつもあなたの笑顔に癒されています。
生まれてきてくれてありがとう。
これからも元気に大きくなってね。
少し小さい赤ちゃんを生んだママへ、一言メッセージ
自分を責めてしまうこともあると思いますが、一人で悩まず、周りの方に相談してみてください。
少し心が軽くなるはずです。
産まれてきた子は小さいですが、とても可愛いです。
少し早い子どもとの対面は、日々の小さな成長を、嬉しく、感謝の気持ちで育児に向き合うことができる特権だと今なら思えます。