私(めり)本人が34週4日で早産したときの出産体験記と、息子(3歳)の現在までの成長記録をまとめました。
妊娠期間 | 34週4日 |
---|---|
早産の原因 | 前期破水(原因不明) |
出産病院 | 大学病院 |
出産当時の年齢 | 20代後半 |
分娩方法 | 経腟分娩(会陰切開あり) |
分娩所要時間 | 3時間55分 |
出生体重・身長 | 2,049g/43.0cm |
出生時の主な異常 | 呼吸障害(酸素投与) |
退院後の栄養法 | 完全母乳 |
多胎 | 単胎 |
出生順位 | 第一子 |
現時点(3歳)での発達や成長 | 特に問題なし |
出産体験記(34w4d)
順調だった妊婦健診
妊婦健診はずっと順調で、大きな問題はありませんでした。
32週の健診で子宮頚管長がギリギリ3センチ弱だと指摘がありましたが、飛行機での里帰りも問題なく許可され薬の服用などの指示もありませんでした。
里帰り後、出産予定の個人病院でも妊婦健診をしましたが、そこでも子宮頚管長も変わらず3センチ弱。
先生からも「動きすぎには注意してね」程度の指示しか受けず、そこまで大きな問題だとは捉えていませんでした。
34週2日で突然破水
そんな34週2日の夕方。
実家で早めの夕食を済ませ、いつも通り入浴しようと湯船に浸かった途端、股のあたりで「パチン」と何かが弾ける感覚がありました。
何だろう?と思いながらも湯船から出ると、股からピンク色の出血が混じった液体がどんどん出てきました。
それが、私の破水でした。
個人病院から大学病院に搬送になりましたが、到着した時には既に羊水はほとんどない「完全破水」状態に。
到着が深夜だったこともあり、その日はウテメリンと細菌感染を防ぐ点滴をして翌朝治療方針を聞くことになりました。
破水した翌日に陣痛→出産へ
翌朝、羊水がほとんどない状態であることと34週を超えていることから、このままウテメリンを外して出産するとの治療方針が決まりました。
お昼前にウテメリンを抜いて、下腹部に鈍痛を感じ始めたのが夕方頃。
その後、夜にかけて一気に陣痛が始まり、夜中の0時を回ってしばらくしたころに経腟分娩で出産しました。
34週4日目、身長43cm、体重は約2,000gの小さな男の子でした。
産声がとても小さく感じて、不安になったのを今でもよく覚えています。
分娩台の上で、タオルに巻かれた息子と一瞬写真を撮ることはできたものの、その後息子はすぐにNICUへ。
無事に出産できた喜びもありつつ、そばにいない息子の様子が気になって仕方ありませんでした。
赤ちゃんが入院中の体験談
NICU/GCUへの入院の有無 | 有 |
NICU/GCUの入院期間 | 15日間 |
退院したときの赤ちゃんの状態 (体重など) | 体重が2,300gを超えた日に退院 |
素直にかわいいと思えなかった息子の姿
初めてNICUで息子に対面した時、たくさんの管につながれた息子を見て気持ちが動揺してしまい、素直に「かわいい!」と喜べなかった自分がいました。
分娩後すぐに見た息子よりも一回りほど小さく感じ、小さく産んでしまったことに罪悪感を感じ、NICUで号泣してしまったことも……。
そんなとき、さっとティッシュを取り出し、静かに背中をさすってくれたNICUの看護師さんには本当に感謝しています。
体重が減っていく息子
産後しばらくは、体重が減り続けていくことをこの時初めて知りました。
出産時よりも、最大で200gほど体重が減りました。
体重が減っているときは、小さい息子を見守ることしかできず自分を責め続ける日々でした。
しかし、数日後には徐々に体重が増えていき、それと共に自分の気持ちも前向きになっていきました。
(毎日息子の体重を聞いては一喜一憂していました!)
搾乳しかできない自分
息子は呼吸障害もあったため、産後しばらくは哺乳瓶から直接ミルクを飲むことができませんでした。
私にできることはただただ搾乳だけ。
1滴でも多く搾ろうと、1回の搾乳に1時間近くかけて搾乳していました(笑)。
私が出産した病院は母子同室の大学病院だったため、お世話に忙しそうなママさんたちを見るのが正直つらかったです。
産婦人科病棟の看護師さんも、お世話に大変そうなママさんのところにばかり行っているような気がして(私は搾乳だけだったので)、寂しさを感じたこともありました。
ひとりぼっちのGCU
息子がGCUに移ってからは、退院までほぼGCUに入院していたのは息子1人だけでした。
そのため、看護師さんも手厚くみてくれていたと思います。
GCUでは直母や沐浴の練習をすることができ、息子のお世話ができることが毎日本当に嬉しかったです。
直母では、退院直前でもほとんど飲めていませんでしたが…。
退院後の体験談
2,300gを超えたころ、息子は無事に退院することができました。
退院できたとは言え、2,300gは正常出生体重にも及ばず小さめです。
そんな小さい息子の育児では、悩んだり苦労することがたくさんありました。
直母に悩む日々
退院時に、看護師さんから「お家でも直母の練習をしてね!」と言われていたため、授乳では毎回直母の練習をしていました。
しかし、直母では満足に飲むことができないため、授乳の前に搾乳し、直母の練習をしてから搾乳した母乳を温め哺乳瓶で飲ませ、その後は哺乳瓶と搾乳機を洗浄する流れでした。
これを3時間おきに繰り返していたため、睡眠もまともにとれず本当につらかったです。
(毎回直母の練習をしないと!ともはや自棄になっていました。今思えば、無理してそこまでする必要ななかったと思います。)
結局、体重が3,000gに近づいたころ(退院して約1カ月後)、息子も上手に直母で飲めるようになりました。
搾乳は、電動搾乳機が本当に大活躍しました(個人的に、産後買って良かったものNO.1です★)。
少し高価ではありますが、搾乳に悩むママさんにはぜひ一度試してもらいたいです。
月1でシナジス注射へ
34週で生まれたので、生後6カ月までは月に1回シナジス注射へ行きました。
大学病院まで息子を連れての移動は大変ではありましたが、気になることを月に1回主治医に直接相談できたのは、親としては本当に安心できる機会でした。
定期的にフォローアップで成長もフォローしていただき、毎回優しく対応してくださる先生や看護師さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
息子の成長記録
34週4日生まれの息子が3歳になり、フォローアップを卒業するまでの成長記録をまとめました。
出産時の息子の状態
息子の産声は、決して大きな産声ではありませんでした。
産後はすぐにNICUの先生に処置をされ、タオルに包まれた状態の息子と一瞬写真を撮ることはできましたが、すぐにNICUに連れていかれてしまうような状況でした。
体重 | 2,049g |
身長 | 43.0cm |
出産時の主な異常 | 呼吸障害 |
生後1か月(修正0か月)の息子の状態
生後1カ月の時点では、体重も3,000gを超え直母で母乳が飲めるようになりました。
これまで折り曲げていた新生児用の50サイズの洋服がちょうど良く着れるようになり、それがとても嬉しかったです。
体重 | 3,155g |
身長 | 48.5cm |
栄養方法 | 完全母乳 |
カウプ指数 | 39.6g/日 |
生後4か月(修正3か月)の息子の状態
生後3カ月頃に首がすわり、生後4カ月頃には寝返りをしようとする動きがみられました。
洋服のサイズも60-70サイズになり、体つきもしっかりしてきました。
天気のいい日には、ベビーカーで人気の少ない公園にお散歩に出かけることも増えてきました。
体重 | 6,150g |
身長 | 59.5cm |
栄養方法 | 完全母乳 |
できるようになったこと | 首すわり、よく笑う |
生後7か月(修正6か月)後の息子の状態
生後5か月で寝返りができるようになり、7か月になると腰を上げたり飛行機ブーンの動きをよくするようになっていました。
離乳食も徐々に様子を見ながら始めていきました(大きな問題はなかったです)。
しかし、ひとりすわりはまだできず、お座りをさせようとすると前のめりになる状態でした。
そのため、自治体の健診で引っかかり、生後10カ月頃に再健診となってしまいました……。
体重 | 7,500g |
身長 | 65.4cm |
栄養方法 | 母乳、離乳食初期(1回/日) |
できるようになったこと | 寝返り、おもちゃを掴む、離乳食初期 |
生後10か月(修正9か月)の息子の状態
心配していたひとりすわりも生後8か月頃にはできるようになり、生後10か月にはつたい歩きまでできるようになりました。
歯が3本生え、離乳食も3回食に進んでいました。
体重 | 8,300g |
身長 | 68.2cm |
栄養方法 | 母乳、離乳食(3回/日) |
できるようになったこと | ひとりすわり、つたい歩き、離乳食後期(3回/日) |
生後1歳(修正11か月)の息子の状態
1歳の誕生日を過ぎたあたりからひとり歩きを始めました。
フォローアップでは、「運動発達は出産月齢に追いついたね」と言われました。
離乳食も、これまで大きな問題もなく順調に進んでいたように思います。
この頃夜泣きに悩まされていたので、生後1歳1カ月頃に卒乳した結果、夜泣きもなくなって育児が少し楽になりました。
体重 | 8,800g |
身長 | 71.2cm |
栄養方法 | 母乳(1回)、離乳食後期(3回/日) |
できるようになったこと | ひとり歩き |
生後1歳6か月(修正1歳5か月)頃の息子の状態
言語発達は、「ママ」「パパ」や「わんわん」が言えるようになりました。
歌や音楽に合わせて踊ることもできるようになり、遊びの幅が一気に広がりました。
自治体の1歳6ヶ月健診も問題なく通過し、この頃から大きな心配はなくなりました。
体重 | 10.06kg |
身長 | 77.0cm |
栄養方法 | 幼児食 |
できるようになったこと | 一語文を話す、コップでお茶を飲む |
生後3歳の息子の状態
引っ越しなどで病院を転院したこともあり、2歳のフォローアップを受けられず……。
3歳でのフォローアップが、最後の健診となりました。
現在3歳になった息子ですが、早産児とは思えないほど、元気に問題なく成長してくれています。
悩みとしては、風邪をひくと長引きやすいことがあるかもしれません(早産が原因ではないかもしれませんが、咳が長引きます…)。
血液検査でナッツアレルギーが発覚し栄養管理が必要になってしまったことがありますが、それ以外は本当に元気な3歳です!
このまま、スクスクと育ってくれることを祈っています。
体重 | 13.8kg |
身長 | 91.0cm |
栄養方法 | 大人と同じような食事 |
できるようになったこと | 以下にまとめました |
・1歳8か月から保育園に通い、2歳から幼稚園に入園
・幼稚園の先生から、発達に関する指摘は特になし
・言語発達も問題なし(むしろおしゃべり)
・はたらく乗り物にハマる(消防車が特に好き)
・園の発表会では一番前で上手に踊る姿も
※ナッツ全般にアレルギーの陽性反応
34週で早産されたママさんへメッセージ
出産当時は、突然の早産に動揺すると同時に、小さく産んでしまった息子の成長や発達が本当に心配でした。
しかし、34週4日、約2,000gで産まれた息子は、3歳になった現在大きな問題もなく元気に成長してくれています。
あくまで息子の場合ですが、元気に過ごす息子の姿が皆さんの励みになれば嬉しいです。
34週というと、早産の中でも後期早産ということになり、落ち込む自分の気持ちを周りが上手く理解してくれないこともあるかもしれません(私がそうでした)。
しかし、後期早産であっても、早産したママが落ち込むのは当たり前です。
これは、早産したママしかわからない気持ちなのかもしれません。
私も当時はこの思いを共有できる人が周りに誰もおらず、孤独を感じつらい思いをしていた時期もありました。
悩みを一人で抱えている方は、ぜひお気軽にメッセージなどしていただければと思います。
未だに早産したことを責めてしまうこと、罪悪感を感じることもあります。
息子の体調が悪くなると、つい早産したことが原因ではないか?と感じてしまい落ち込むこともあります。
しかし、そんな私をいつも励ましてくれるのは、笑顔で元気に日々を過ごす息子の姿なんですよね。
少し小さく産んでしまったことを申し訳なく思う気持ちもありますが、私はその分まで、息子に愛を注いで日々を過ごしていきたいと思っています。
皆さんが、お子さんと一緒に楽しい日々を過ごせることを、心から祈っています。